Wi-Fiのアンテナ表示は立っているのに、動画が止まる、ページがなかなか開かない。
昨日まで普通に使えていたのに、急に重くなった。
Wi-Fiが遅くなる原因は、ルーターの不具合だけでなく、接続している端末や電波状況、インターネット回線などさまざまです。
そのため、原因がわからないままルーターを再起動したり、買い替えたりしても、問題が解決しないことがあります。
そんなときは、まず「どこに原因があるのか」を確認することが大切です。
この記事では、Wi-Fiが遅くなっている原因を絞り込み、それぞれの状況に合った対処法をわかりやすく紹介します。
- 遅い場所の見分け方(1台だけか家中か、有線なら速いか、部屋や時間帯で変わるか)
- Wi-Fiが繋がっているのに遅くなる6つの原因
- 手軽な順に試せる7つの対処法(再起動から中継機・メッシュWi-Fi、機器の買い替えまで)
- 対処しても改善しないときの見極め方と相談先
Wi-Fiが遅いときは、まず「どこが遅いか」を切り分ける
Wi-Fiが遅いと感じたときの原因は、主に、スマートフォンやパソコンなどの端末、Wi-Fiルーターと電波の環境、その先のインターネット回線の3か所に分けて考えられます。
家の中では、外から来た回線がONU(またはモデム)という機器に入り、そこからLANケーブルでつないだWi-Fiルーターが電波を出しています(1台にまとまった機器の場合もあります)。
どこに原因があるかによって試す対処法が変わるため、次の3つで絞り込みます。
1台だけ遅いか、家中の端末が遅いか
最初に、Wi-Fiにつないでいるほかの端末でも遅いかを確かめます。
スマートフォンだけが遅く、同じ部屋のパソコンやタブレットは普通に使えるなら、ルーターや回線ではなく、その端末に原因がある可能性が高くなります。
反対に、家族のスマートフォンもテレビの動画配信も同じように遅いなら、原因は端末ではありません。
この場合は、どの端末も共通して通っているWi-Fiルーターと電波の環境、またはその先の回線を疑います。比べるときは、同じ部屋・同じ時間に、同じサイトや同じ動画で試すと差がはっきりします。
部屋や時間帯が違うと、距離や混雑の影響が混ざってしまうためです。
あわせて、比べる端末どうしが同じネットワーク名(SSID)につながっているかも確かめます。
有線(LANケーブル)でつなぐと速くなるか
家中の端末が遅い場合は、パソコンをLANケーブルでルーターに直接つなぎ、Wi-Fiのときと速さを比べます。
有線は電波を使わないため、Wi-Fiの電波の影響を外して速さを確かめられます。
| 結果 | 意味 |
|---|---|
| 有線なら速い | 回線は問題なく、Wi-Fiの電波(ルーターの置き場所・周波数帯など)が遅さの原因 |
| 有線でも遅い | Wi-Fiの電波ではなく、回線側か、LANケーブル・ルーターなど有線の機器に原因がある可能性が高い |
速さは、速度測定のサイトやアプリで数値を比べるか、同じ動画やページの開き方で比べます。
比べるときは、同じパソコンで、時間を空けずに続けて測るのがポイントです。
端末や時間帯が違うと、端末の性能や回線の混み具合の差が混ざり、正しく比べられません。
ほかにも、次の点に気をつけます。
- LANケーブルは、ルーター背面の「LAN」と書かれた差し込み口に差す
- LANケーブルは、表面に「CAT5e」「CAT6」「CAT6A」「CAT7」と印字されたものを使う
- 差し込み口がないノートパソコンは、USB接続の有線LANアダプターを使う
有線でも遅いときは、別のケーブルやパソコンでも試します。
それでも遅ければ、Wi-Fiではなく回線そのものが遅い可能性が高いため、「インターネットの回線速度が遅い原因」を確認してみましょう。
特定の部屋・時間帯だけ遅いか
家中の端末が遅いと感じても、実際には場所や時間で差があることがあります。
ルーターの近くでは速いのに、2階や奥の部屋に行くと遅くなるなら、距離や壁・床などの障害物が原因である可能性が高くなります。
電波が届く途中で弱まっているため、置き場所の見直しや、中継機・メッシュWi-Fi(電波の届く範囲を広げる機器)で改善が期待できます。
部屋に関係なく、夜など決まった時間帯だけ遅くなる場合は、回線の混雑か、家族の通信が同じ時間に重なっている可能性があります。
家族の利用と重なっていないのに時間帯だけで遅さが変わるなら、Wi-Fiの設定を変えても改善しにくいため、回線側の原因を疑います。
Wi-Fiが繋がっているのに遅くなる主な原因
Wi-Fiが「繋がっているのに遅い」ときは、電波は届いていても、その強さや混み具合、機器の性能が足りていない状態です。
見分けた結果、Wi-Fiの電波か端末に問題があると分かったら、距離・干渉・台数・規格・ルーターの不調・端末側の6つのどれに当てはまるかを見ていきます。
ルーターとの距離が遠い・壁や床にさえぎられている
Wi-Fiの電波は、ルーターから離れるほど弱くなります。電波が弱いと、アンテナ表示は立っていても通信が不安定になり、速度が落ちることがあります。
距離に加えて、途中にある障害物も電波を弱めます。
特に影響が大きいのは、次のようなものです。
- 金属(金属製の棚、鉄骨の入った壁や床)
- コンクリートの壁や床
- 水(水槽、花びん、キッチンなどの水回り)
2階建ての住宅で1階にルーターを置いていると、2階の部屋では床と天井をはさむため、電波が弱まりやすくなります。
ルーターを床に直接置いたり、棚の中やテレビの裏に置いたりしている場合も、周りの物に電波がさえぎられます。
窓際に置くと、電波の一部が窓の外へ逃げてしまいます。いずれも、ルーターから端末までの間で電波が弱まっている状態です。
電子レンジ・Bluetooth・近隣のWi-Fiと電波干渉している
Wi-Fiの電波には主に2.4GHzと5GHzの2種類(周波数帯)があり、性質が異なります(新しい機器では6GHzも使えます)。
| 周波数帯 | 長所 | 短所 |
|---|---|---|
| 2.4GHz | 電波が遠くまで届きやすい | 電子レンジ・Bluetooth機器・コードレス電話など同じ周波数を使う機器が多く、電波干渉しやすい |
| 5GHz | ほかの機器との干渉が少なく、通信が安定しやすい | 壁や天井などの障害物に弱く、離れると電波が弱まりやすい |
2.4GHzにつないでいて、電子レンジを使っている間だけ遅くなるなら、電子レンジとの電波干渉が考えられます。
ワイヤレスイヤホンなどのBluetooth機器も、同じ2.4GHzを使います。
マンションなどでは、近隣の住戸のWi-Fiも同じ周波数帯の電波を出しているため、混み合って速度が落ちることがあります。
自分がどちらの周波数帯につないでいるかによって、干渉の受けやすさが変わります。
接続台数が多い・大容量通信が同時に走っている
ルーターには、快適に使える接続台数の目安(推奨台数)があり、超えると速度が落ちることがあります。
スマートフォンやパソコンに加えて、テレビ、ゲーム機、スマートスピーカーなどもつながっているため、台数は思っているより多くなりがちです。
台数に加えて、大容量の通信が同時に行われていることも速度に影響します。
たとえば、次のような通信が重なると、ほかの端末が遅くなります。
- 高画質の動画配信の視聴
- OSやゲームの大型アップデートのダウンロード
- 写真や動画のクラウドへの自動バックアップ
アップデートやバックアップは画面に表示されないまま裏で動くことがあり、本人が使っていない端末が通信している場合もあります。
特定の時間だけ遅くなる家庭では、家族の誰かの大容量通信と重なっていないかも確かめます。
ルーターやLANケーブルの規格が古い・性能が足りない
Wi-Fiには世代ごとの規格があり、新しいほど速く通信できます。
| 規格 | 規格名 | 最大通信速度(規格上の値) |
|---|---|---|
| Wi-Fi 6(2019年) | IEEE 802.11ax | 9.6Gbps |
| Wi-Fi 5(2013年) | IEEE 802.11ac | 6.9Gbps |
| Wi-Fi 4(2009年) | IEEE 802.11n | 600Mbps |
速度は、回線・ルーター・端末のうち、いちばん遅いものに合わせて頭打ちになります。
たとえば回線を高速なプランにしても、ルーターか端末の規格が古ければ、その機器の性能までしか速度は出ません。
このほか、6GHz帯を使うWi-Fi 6Eなど、さらに新しい規格もあります。
ONU(またはモデム)とルーターをつなぐLANケーブルにも規格(カテゴリ)があります。
CAT5は最大100Mbps(1Gbps=1,000Mbps)までのため、1Gbpsの回線を契約していても、このケーブルの速さまでしか出ません。
ケーブルの表面に「CAT5e」「CAT6」「CAT6A」「CAT7」などの文字が印字されていれば、そこで規格を確認できます。
ルーターが一時的に不調・熱がこもっている
ルーターも、電源を入れっぱなしのパソコンと同じで、長く使い続けていると動作中の熱などで動きが不安定になることがあります。
その結果、通信が遅くなったり、途切れやすくなったりします。
昨日まで普通に使えていたのに急に遅くなった場合は、こうした一時的な不調がまず疑われます。
特に、熱がこもる置き方をしていると不安定になりやすくなります。
直射日光が当たる場所や風通しの悪い棚の奥に置いたり、布やカバーで覆ったりすると、本体に熱がこもり、動作に異常が出る「熱暴走」を起こすおそれがあります。
一時的な不調とは別に、購入から年数がたったルーターは、部品の劣化で不調が起きやすくなります。
メーカーの中には、購入から3年以上たつとファームウェア(ルーターを動かすソフトウェア)が最新でも経年劣化で故障のリスクが高まると案内しているところもあります。
端末側の問題(OS・アプリ・省電力設定・セキュリティ)
ほかの端末は速いのに1台だけ遅い場合は、その端末に原因がある可能性が高くなります。
端末側でよくある原因は次のとおりです。
| 原因 | 起きること |
|---|---|
| OSの一時的な不調 | 長く再起動していない端末で、通信が不安定になる |
| OS・ドライバーが古い | Wi-Fiの接続に関わる不具合が修正されないままになり、通信が不安定になることがある |
| 複数のアプリの同時利用 | 端末の動きが重くなり、通信が遅いと感じる |
| 省電力の設定 | 写真の同期や自動ダウンロードが制限されるため、通信は遅くなくても「遅い」と感じることがある |
| セキュリティソフト・ファイアウォール(通信を制限する機能) | 設定によって通信が妨げられ、不安定になったり遅くなったりすることがある |
端末そのものが古い場合、Wi-Fiの規格も古く、通信速度が遅くなることがあります。
Wi-Fiが遅いときの対処法【試す順】
対処法は、費用がかからないものから、自分の状況に合うものを選んで試すのが近道です。
| 対処法 | 手間 | 費用 | こんなときに |
|---|---|---|---|
| 端末・ルーター・ONUを再起動する | すぐできる | なし | 急に遅くなった・家中が遅い・1台だけ遅い |
| ルーターの置き場所を変える | 少し時間がかかる | なし | 特定の部屋だけ遅い |
| 周波数帯を切り替える | すぐできる | なし | 電子レンジ使用中などに遅い |
| 接続台数を減らし、大容量通信を止める | すぐできる | なし | 夜など特定の時間帯だけ遅い |
| ファームウェアとOSを更新する | 少し時間がかかる | なし | 不安定・1台だけ遅い |
| 中継機・メッシュWi-Fiを使う | 機器の購入が必要 | 機器代 | 特定の部屋だけ遅い |
| ルーター・LANケーブルを替える | 機器の購入が必要 | 機器代 | 規格が古い・長年使っている |
手間の大きさは、使っている機器や家の環境によって変わります。
端末・ルーター・ONUを再起動する
長く電源を入れたままの機器は動きが不安定になっていることがあり、再起動で元に戻る場合があります。
1台だけ遅いなら、まずその端末を再起動してみましょう。
家中の端末が遅いなら、ONU(またはモデム)とルーターを次の順番で入れ直します。
- ルーターとONU(またはモデム)の電源を切る
- しばらく待ってから、ONU(またはモデム)の電源を入れる
- ONU(またはモデム)が起動したら、ルーターの電源を入れる
- 端末でつながるかを確かめる
起動直後は通信が安定するまで数分かかることがあるため、すぐに速度を確かめず、少し待ってから試します。
ルーターの置き場所を変える
置き場所を変えるだけで、電波の届き方が大きく変わることがあります。
メーカーのサポート情報では、次のような置き場所がすすめられています。
- 床から1〜2mの高さ(棚の上など)
- できるだけ家の中心
- 水槽や花びんなど、水を含む物から離す
- 電子レンジなどの家電から離す
- 金属製の棚や、棚の中など囲まれた場所を避ける
- 布やカバーで覆わず、風通しのよい場所に置く
また、ONU(またはモデム)との配線の都合でルーターを動かせないときは、長めのLANケーブルを使って、ルーターだけを家の中心寄りに移す方法もあります。
置き場所を変えたら、遅かった部屋で改めて速さを確かめます。
周波数帯(2.4GHz/5GHz)を切り替える
2.4GHzと5GHzの電波を別々のネットワーク名(SSID)で出しているルーターでは、端末側でどちらにつなぐかを選べます。
主なメーカーの製品では、5GHz用の名前には「5G」や「a」、2.4GHz用には「2G」や「g」の文字が末尾などに付いています(文字はメーカーによって異なります)。
スマートフォンやパソコンの「設定」にあるWi-Fiの画面で名前を見れば、どちらにつないでいるかが分かります。
切り替えるときは、その画面でもう一方の名前を選び、パスワード(暗号化キー)を入れます(ルーターのラベルや説明書に書かれています)。
一方、バンドステアリングやメッシュWi-Fiの機能が有効な製品では、1つのネットワーク名で両方の周波数帯をまとめ、電波の状況に応じて自動で切り替えます。
その場合は、端末側でどちらにつなぐかを選べません。
使い分けの目安は次のとおりです。
| つなぐ場所 | 向いている周波数帯 |
|---|---|
| ルーターと同じ部屋・近い部屋 | 5GHz(干渉が少なく安定しやすい) |
| 別の階・離れた部屋 | 2.4GHz(遠くまで届きやすい) |
電子レンジを使うたびに遅くなるなら、5GHzに切り替えると改善することがあります。
反対に、5GHzで離れた部屋の電波が弱いなら、2.4GHzに替えたほうが安定する場合もあります。
接続台数を減らし、大容量通信を止める
使っていない端末のWi-Fiを切り、接続台数を減らします。
普段使わないタブレットや古いスマートフォンが、つながったままになっていないかを確かめます。
ルーターの推奨台数は商品ページや説明書で確認でき、超えているなら台数を減らすだけで改善することがあります。
あわせて、大容量の通信が裏で動いていないかも見直します。
- OSやゲームのアップデートを、夜中など使わない時間帯に自動で行う設定にする
- アプリに設定があれば、写真や動画の自動バックアップを充電中や夜間だけにする
- 見ていない動画配信アプリを閉じる
家族それぞれが同じ時間に大容量の通信をしている場合は、時間をずらすだけでも速く感じられることがあります。
設定を変えたら、遅かった時間帯に改めて速さを確かめます。
ルーターのファームウェアと端末のOSを更新する
ファームウェアは、ルーターを動かすためのソフトウェアです。最新版に更新すると、不具合が直ったり性能が上がったりする可能性があります。
ファームウェアの更新は、ルーターの設定画面か、メーカーのスマートフォンアプリから行うのが一般的です。
最近のルーターには自動で更新する機能を持つものもあるため、設定画面で自動更新が有効になっているかも確かめておきましょう。
端末側も、OSとアプリを最新にしておくと、通信まわりの不具合が解消されることがあります。
更新中に電源を切るとルーターが動かなくなるおそれがあるため、更新が終わるまで電源を抜かないようにします。
1台だけ遅い端末では、更新とあわせて次の3つも試します。
- 開いたままのアプリを閉じる
- 省電力モードを一度オフにして、速さが変わるか比べる
- セキュリティソフトの設定で、通信が制限されていないかを確かめる
どれかで改善すれば、その端末の設定が原因だったと分かります。
中継機・メッシュWi-Fiで電波の届く範囲を広げる
置き場所を変えても離れた部屋だけ遅いなら、電波の届く範囲そのものを広げます。
方法は、中継機とメッシュWi-Fiの2つです。
| 方法 | 仕組み | 向いている家 |
|---|---|---|
| 中継機 | ルーターの電波を受けて、もう一度電波を出し直す。つなぐ先は固定 | 電波が届きにくい部屋が1か所だけ |
| メッシュWi-Fi | 複数の機器が協力し、電波の状況に合わせて接続先を自動で切り替える | 2階建て・部屋数が多く、家の中を移動しながら使う |
中継機では、端末は移動しても今の接続が途切れそうになるまで切り替わらないため、場所によって遅く感じることがあります。
メッシュWi-Fiは、家の中を移動しても電波のよい機器に自動でつなぎ直すため、広い家で安定しやすい方式です。ただし、対応するルーターと機器をそろえる必要があります。
中継機をルーターから離しすぎると、中継機自体の接続が不安定になるため、ルーターとWi-Fiが届きにくい部屋の間に置くのが基本です。
ルーター・LANケーブルを新しい規格に替える
ここまで試しても遅い場合は、機器の性能で速度が頭打ちになっている可能性があります。
買い替えを考える目安は次のとおりです。
- ルーターがWi-Fi 4(11n)以前の規格にしか対応していない
- 購入から年数がたち、再起動しないと不安定になることが増えた
- メーカーのサポート期限が切れ、ファームウェアの更新が止まっている
- ONU(またはモデム)とルーターの間のLANケーブルがCAT5
自分のルーターの規格やサポート期限は、本体や箱に書かれた型番でメーカーのページを調べると分かります。
ルーターを替えるなら、Wi-Fi 6以降に対応した製品が選択肢になります。
ただし、端末側もWi-Fi 6に対応していないと、その端末は古い規格の速度で通信します。
LANケーブルは、1Gbpsまでの回線ならCAT5e以上で足ります。
手持ちの端末の対応規格も確かめてから選ぶと、買い替えたのに速くならない、という失敗を避けられます。
対処しても改善しないときの見極め
ここまで試しても遅いなら、原因はWi-Fiの電波以外にある可能性が高くなります。有線、マンションの設備、契約先への相談の順に確かめます。
対処を試しても変わらなければ、もう一度有線でつないで速さを比べます。
有線でも遅いなら、原因はWi-Fiの電波ではなく回線や有線の機器にあるため、回線速度が遅い原因(混雑・プランの速度・障害など)を確かめます。
マンションでは、建物の回線を各住戸で分け合う仕組みや、マンションの光回線の配線方式によって、部屋の中の機器を替えても速度が上がらないことがあります。
建物の設備かどうかは、管理会社や契約先に尋ねると分かります。
自分で直せないときは、契約先(回線事業者やプロバイダーなど、毎月の料金を払っている相手)のサポートに相談します。
相談のときは、次の4点をメモして伝えると、原因が早く分かります。
- いつから遅いか
- 1台だけか、家中か
- 有線でも遅いか
- 試した対処方法
この記事でご紹介した見分け方の結果が、そのまま相談の材料になります。
よくある質問(FAQ)
急に遅くなったときは、一時的な不調や回線の混雑など、普段とは違う原因が重なっていることがあります。
速度を上げたいときも、遅い場所を見分けてから対処を選ぶことが、遠回りに見えて近道です。
- 昨日まで普通だったのに、急にWi-Fiが遅くなったのはなぜですか?
-
主な原因には、ルーターやONU(またはモデム)の一時的な不調、回線の通信障害、時間帯による回線の混雑、家族の端末の大容量通信などがあります。
まずは機器を再起動し、契約している回線事業者のホームページなどで障害が出ていないかを確かめます。
夜だけ遅いなら、回線の混雑や家族の通信の重なりが影響している可能性があります。
総務省が2021年度に行った固定回線の実証調査(上限1Gbpsのサービス)でも、下りの速度は20時〜24時に最小となる傾向が確認されています。
- Wi-Fiの速度を上げる方法はありますか?
-
設定ひとつで速くなる方法を探すより、遅い場所を見分けたうえで、再起動、置き場所、周波数帯の切り替えといった手軽な対処から順に試すほうが近道です。
古い規格の機器を使っている場合は、ルーターと端末をWi-Fi 6など新しい規格の製品にすると、改善が期待できます。
機器の規格が古いと、回線が速くても機器の性能までしか速度が出ないためです。
有線でも遅いなど回線側に原因がある場合は、Wi-Fiの機器を替えても速くなりません。
まとめ|Wi-Fiが遅いときは手軽な対処方法から試してみる
Wi-Fiが遅いときは、あれこれ試す前に、どこが遅いかを見分けるのが近道です。
- 1台だけ遅いなら端末、家中が遅いならルーター・電波の環境か回線を疑う
- 有線接続では速いようならWi-Fiの電波に問題がある可能性があり、有線でも遅いなら回線側かLANケーブル・ルーターなど有線の機器を疑う
- Wi-Fiの電波が原因なら、再起動・置き場所・周波数帯の切り替えから試し、中継機・メッシュWi-Fi、機器の買い替えを検討する
有線接続でも通信速度が遅い場合や、マンションの設備が影響している場合は、回線側に原因がある可能性があります。自分で原因を特定できない場合は、契約先のサポートに状況を伝えて相談しましょう。








