タイトル
「ねぼけ」
プロローグ
酒に逃げ、女に逃げ、稼ぎもなく、
落語と向き合えない日々を送る三語郎。
そんな彼には、真海という恋人がいるのですが、
未だ 結婚には踏み切れないままの状態でした。
落語の師匠は三語郎を叱咤するも、
三語郎は師匠の思いを分かっていながら、
逃げて逃げて逃げまくった挙句、
無邪気な弟分の彼女に手を出してしまう始末。
そんなある日、苛々の募った三語郎はカッとなって、
真海の心を引き裂いてしまい、
真海はそのまま、忽然と姿を消してしまいます。
真海を失い初めて、
彼女の存在のかけがえのなさに気付いた三語郎。
覚悟を決めて彼女の故郷へと向かうのですが、
そこで初めて、真海の秘められた過去を知ることとなります。
果たして三語郎は、ふたたび真海の愛を取り戻すことができるのか。
真海は、自らの過去を捨て愛を手にすることができるのか。
人生という名の無常が、二人の間に容赦なく横たわる…。