タイトル
「続・深夜食堂」
プロローグ
マスターの作る味と居心地の良さを求めて、
夜な夜なにぎわう“めしや”。
春のある夜、常連たちに混ざって、喪服姿で店にいた女性。
彼女は、喪服を着るのがストレス発散という一風変わった人物。
ある時、実際に葬式をすることになり、
そこで知り合った男性に心惹かれてしまいます。
月日は流れ、夏。
近所のそば屋の息子は、父亡きあと
店を切り盛りする母親が子離れしてくれず、
年上の恋人との結婚を言い出せずに悩んでいました。
そして、秋。 店に来た女性が、
“「息子の同僚」という男性に大金を預けた”、
という話を聞いた常連たち。
「騙されたのでは?」と、心配するものの、
当の本人はあまり気にも留めず、
どこか他人事のよう。
そんな様子を心配した常連たちは、
交番に頼んで女性の家に連絡してもらうことに。
迎えにきた女性の義理の弟が、彼女の身の上話をすると
思いがけない真相が明らかになります。
最後は冬、大晦日の夜。
いつもの常連たちが「めしや」で年越しをしようと、
集まってくるのでした。
春夏秋冬、ちょっとワケありな客が現れては、
「めしや」のマスターが作る懐かしい味に胃袋を満たし、
心を癒しては新しい明日への一歩を
踏み出して行いきます…。