タイトル
「海賊とよばれた男」
プロローグ
石油の将来性を予感していた、国岡鐡造。
彼は、石油業に乗り出すのですが、
その前には常に様々な壁が立ち塞がり、
行く手を阻みました。
しかし、どんな状況でも諦めず、
型破りの行動力と発想、
そして、自らの店員を大切にするその愛情で、
新たな道を切り拓いていきます。
その姿は、敗戦後においても変わることはなく、
そしてついに、敗戦の悲しみにくれる日本人に
大きな衝撃を与える“事件”が発生します。
石油メジャーから敵視され、
全ての石油輸入ルートを封鎖された彼は、
唯一保有する巨大タンカー「日承丸」を、
秘かにイランに派遣するという行動に打って出るのです。
店員の反対を押し切り、石油メジャーとの最大の戦いに臨む鐡造。
果たして、日承丸は無事に日本に帰還することが
できるのでしょうか?
そして、国岡鐡造は、なぜ“海賊”とよばれたのか?
その答えが、明らかになる―。