タイトル
「いしぶみ」
プロローグ
昭和20年8月6日は、朝から暑い夏の日でした。
この日、広島二中の一年生は建物解体作業のため、
朝早くから本川(ほんかわ)の土手に集まっていました。
端から1,2,3,4…と、点呼を終えたその時、
500メートル先の上空で爆発した
原子爆弾が彼らの未来を一瞬にして奪ったのです。
少年たちは、元気だった最期の瞬間、
落ちてくる原子爆弾を見つめていました。
あの日、少年たちに何が起こったのでしょうか…。
遺族の手記に残された、子ども達が残した最期の言葉を、
語り部の 綾瀬はるか が、静かに伝えます。
ジャーナリストの池上彰が、被爆した遺族へのインタビューを行い、
広島二中の慰霊碑を訪れるなど、8月6日に起きた出来事を
広島二中の生徒を中心に映し出します。
また、1969年のオリジナル版では見られなかった、
ごく少数ながらも難を逃れた
生徒達の存在も取り上げられています。