タイトル
「ふきげんな過去」
プロローグ
東京・北品川の食堂で暮らし、
毎日を死ぬほどつまらないと感じている
女子高生、果子。
彼女は、同級生とささやかなトラブルを抱えており、
喫茶店で黒い帽子を被った、謎の男を観察することが
唯一の退屈しのぎでした。
夏休みのある午後、果子たち家族の前に、18年前に死んだはずの
伯母・未来子が突然「あたし生きてたの」と戻ってきます。
かつて爆破事件を起こして前科持ちの未来子は
何者かに追われているらしく、
果子の部屋にこっそり居候することに。
図々しい彼女に苛立ちを隠せない果子でしたが、
そんな未来子から自分が本当の母親であると告げられ……。