タイトル
「ベトナムの風に吹かれて」
プロローグ
父の死去の知らせを受け、ベトナム・ハノイから
故郷の新潟に帰ったみさおは、母シズエが認知症になり
父の死も理解できていない姿を目の当たりにします。
みさおは兄らの反対を押し切って、
自分が日本語教師として働いているベトナムへ
高齢である母を連れて行くことにします。
母が突拍子もないことを起こしてもベトナムの人々は
二人をおおらかに受け入れ、言葉が通じずとも
心を通わせていくのです。
さらにみさおは若かりし頃の友人・小泉と再会し
昔からの交際を再び始めます。
しかし母が思わぬ怪我をしたこと、認知症が進行したことで
心身共に疲れきってしまいます。
それでもみさおは老いた母と向き合い、
ベトナムの人々からの支えや交流を得て人生の葛藤を
乗り越えていくのです。