タイトル
「わたし」の人生(みち) 我が命のタンゴ
プロローグ
主婦である百合子は、子育てを終え
自らの長年の夢である、大学教授への道を
歩き始めようとしていました。
そんなある日、百合子の父で元大学教授の修治郎が
痴漢行為で警察に保護されます。
父の異変を心配した百合子は、修治郎を病院へ連れて行き
そこで予期せぬ事実を知らされるのです。
修治郎は“認知症”を患っていました。
病気の進行への不安と、介護という現実に衝突し
離ればなれになっていく家族…。
そんな時、百合子は同じ状況の家族が集う
認知症「家族の会」の存在を知ります。
そこで出会った、個性溢れる患者たちと共に
アルゼンチンタンゴを修治郎は習いはじめます。
最初は見様見真似でしたが、ステップを踏むうちに
修治郎の表情に変化が訪れてくるのです。
そんな父の姿を見た百合子も
介護によって諦めかけていた夢に再び向かい始める事に…。