タイトル
「人生、いろどり」
プロローグ
四国の中で最も人口が少なく
半数近くが高齢者の徳島県上勝町。
この冬は、基幹産業のミカンが全滅してしまい
住民たちは、どん底で喘いでいました。
その苦境を打開しようと、農協職員の江田は
料理の彩りに使う“つまもの”と呼ばれる葉っぱを
商品として売る新事業を思い立ちます。
さっそく町民たちを集め、説明会を催すのですが
賛同したのは、小さな雑貨店を営む
未亡人の花恵ひとり。。。
花恵の強引な誘いもあって、親友の薫も参加し
江田、花恵、薫の3人は、山で葉っぱを収穫。
青果市場へ売り込みに行くのですが
仲買人から“ごみ”と言われ、大きなショックを受けます。
また2人の幼なじみ、路子を訪ねた3人は
亡き父が花木農家を営んでいた彼女に
葉っぱの使われ方も知らず商売を始めた無謀さを
指摘されます。
そんな中、薫はつまものビジネスに参加していることを
夫・輝雄に知られてしまい、逆らったことを後悔します。
しかし、路子のある告白に胸打たれた薫は
葉っぱの仕事を続けようと決意。
土地を借りて、ビニールハウスを建てるのです。
やがて、そこは上勝町の女性たちの笑い声が響きあう、
活気あふれる職場になっていくのですが・・・。