0800-300-8585 かんたんお申込み

映画館へ行こう! 2013年4月17日放送

2013.04.17

タイトル

「遺体 明日への十日間」

プロローグ

 

2011年3月11日

日本観測史上最大の地震により発生した津波が

岩手県釜石市を襲いました。

混乱状態が続く中

廃校となった、旧釜石第二中学校の体育館が

遺体安置所として、使われることになりますが

運ばれてくる遺体に、警察関係者や市の職員は

経験したことがない犠牲者の数に

ただ立ち尽くすしかありませんでした。

 

一方、医師や歯科医師たちも

いつ終わるのかもわからない、遺体確認作業を

続けていました。

そんな中、地区の民生委員として働く相葉常夫が

遺体安置所を訪れます。

定年前、葬祭関連の仕事に就いていた相葉は

遺体の扱いにも慣れ

遺族の気持ちや接し方も、理解していました。

相葉は、安置所の世話役として働かせてもらえるよう

市長の山口に嘆願、 ボランティアとして働くことになります。
運び込まれてくる遺体ひとりひとりに

生前と変わらぬような口調で、優しく語りかけていく相葉。

 

その様子を見て

それまでは遺体を“死体” としてしか見られず

ただ遺体を眺めることしかできなかった、釜石市職員たちも

率先して動くようになっていくのです。 

 

震災 から10日目。

残された人々は、今自分が出来ることをやり遂げ

一人でも多くの遺体を

家族の元に帰すことだけを考えていました……。