タイトル
「中学生丸山」
プロローグ
中学2年生の円山克也は
団地と学校を往復するだけの、平凡な日常を過ごしています。
彼は、9時5時で働く平凡な父と
韓流ドラマに夢中の地味な母
2段ベッドで一緒に寝ている妹と、4人暮らし。
そんな克也は、思春期らしく
頭の中ではエロいことばかり考えています。
最近は、ある目的のために
自主トレと称して、身体を柔らかくする努力をしている克也。
ついには限界まで背中を折り曲げて
妄想の世界へと、トリップするようになります。
そんなある日
団地の上の階に、下井(しもい)という男が引っ越してきます。
シングルファーザーで、仕事をしている様子もないのですが
なぜか団地の主婦たちの間にうまく溶け込んでいるという
謎の男でした。
その下井と出会ってほどなく、団地の近所で
殺人事件が起こります。
克也は「謎が多い下井が殺し屋ではないか」という
妄想に取りつかれてしまうのです。。。
怪しい!と思い込んだ円山は
下井を連続殺人犯の犯人だと、学校で噂を流してしまいます。
しかし、ふとした事から下井と親しくなり
毎日、部屋に入り浸るようになるのです…。