タイトル
「ヒッチコック」
プロローグ
1959年7月8日、シカゴで開かれた
ワールド・プレミアでの新作が大反響。
ヒッチコックは上機嫌でした。
しかし、ヒッチは「もう60歳、そろそろ引き時では?」
という記者の質問に、たちまち顔を強ばらせ反論しました。
引退する気など微塵もなかったのです。
そんな中「意表を突く映画を撮りたい」と
秘書のペギーに、素材を探させていたヒッチは
実在の大量殺人鬼エド・ゲインの物語「サイコ」に
心を奪われます。
新作には、映画編集者にして脚本家である
妻・アルマの賛同が不可欠ですが
彼女は陰惨なテーマに眉をひそめます。
それでも
「観客はショックだよ。主演女優が中盤で殺されるんだ」と
いうヒッチのアイディアに興味を抱き
「最初の30分で殺すのよ」と乗り気になります。
しかし、業界の反応は散々。
製作発表に集まったマスコミは
配られた資料写真のおぞましさに、顔をしかめます。
パラマウントの社長・バーニーも
出資はできないと突っぱねます。
しかしヒッチは、広大な庭とプール付きの豪邸を担保に
自己資金で製作する事に・・・。
また、頼りのアルマは
脚本家のウィットに依頼された共同執筆に夢中で
ヒッチは二人の仲を疑い始めます。
さまざまなトラブルが続く撮影
またヒッチとアルマの奇妙な夫婦関係は
どこに向かうのでしょうか?