タイトル
「ホーリー・モーターズ」
プロローグ
夜明けから深夜まで、ひとつの人生からもう一つの人生へと
1日をめぐるオスカーの旅。
白いリムジンがオスカーを乗せ
架空の時間を生きるもうひとつの生き物として
美しく、気高くパリの市内を走り抜けます。
彼によって演じられる、年齢も立場も違う11人の人格は
喜びや欲望、苦悩、後悔が込められた
人生のアバターのようなもの(仮想現実における自分の化身)。
人生を演じる疲労にさいなまれながらも
オスカーは、生きていくことの美しさを追求し
アクションの原動力を求めて
また、彼の人生に登場した女たや亡霊たちを追い求めて
誰かの人生を演じつづけるのです。