タイトル
「もらとりあむタマ子」
プロローグ
タマ子、23歳。現在、無職。
父がひとり暮らしをする実家で
家業のスポーツ用品店を手伝うこともなく
就職活動をすることもなく
ただ食べて寝て、マンガを読む、という
ぐうたらな生活を送っていました。
かつての同級生とも連絡を取らず
ニートというより、まるで引きこもり。
「就職活動くらいしろ!」という父親の言葉にも
「その時がきたら動く!でもそれは今じゃない!」と
意味不明な言葉で、自分を肯定し
威勢がいいのか悪いの分からない啖呵を切るのでした。
そうこうしているうちに
秋から冬、春から夏へと季節は移りゆき
タマ子の気持ちにも、少しずつ変化が現れます。
履歴書を書き、就職への意欲を
のぞかせるようになったのです。
しかしその矢先、いつも言い合いばかりしている父に
再婚話が持ち上がり、タマ子の心は激しく揺れ動きます。
本心ではお互いを思いやっている父娘。
二人は、どんな一歩を踏み出すのでしょうか。。。