~日本茶ソムリエ 白尾さんのおいしい話~
ご紹介いただいたのは、
日本茶ソムリエ白尾さん
テーマ
みやざき新茶
今年の白元堂の新茶は、おすすめの産地三カ所の
お茶をブレンドしたものです。
一つは、北浦産標高約200mのさえみどり品種
◆標高200mと高所にあることと海側に岩肌があるということで
海からの塩が茶畑に届きません。
◆更に黒潮の影響で地温が温められるという
そういった自然環境のおかげで
宮崎でも屈指の早場地帯という奇跡的な産地。
◆敷き藁といわれる管理をしているので、
土壌が暖められ、草がはえてこないうえに自然の肥料になるので、
より良質なお茶が出来上がります。
2つ目は、都農町産 標高約200mの畑で
生産されているあさつゆ品種す。天然玉露と異名を持つ品種です。
萌芽(ほうが)といって、新芽が芽吹きはじめたことを呼ぶのですが、ちょうどその頃の写真です。4月の上旬です。
萌黄色に黄緑色が輝いていて、透き通っているのがわかりますね。
都農ワイナリーからさらに坂を上った先にある場所で、
都農の海岸を一望できるお茶畑です。
ここの畑は、草と木を3年間熟成させ発酵した肥料に菌床栽培の
土台をブレンドし、それを肥料としています。
また、今年のから堆肥(たいひ)と海藻をブレンドした肥料も
与えたので、さらに秋落ちのしない旨味の詰まった
お茶の葉が収穫できます。
これが、摘採適期のあさつゆ品種です。露地栽培なのに
最初の萌黄色から濃い緑となり、
この色が天然玉露と呼ばれる由縁なんです。
また、この時期に茶畑に行くとお茶の甘い香りが漂っているんです。
3つ目も都農町産なのですが、やぶきた品種です。
ここが標高400mの山の頂上です。
なんとこの場所から宮崎市にあるシェラトンホテルが見ることができます。
やぶきた品種は基本的に旨味や渋み、苦みのバランスの良い品種なのですが、
ここは先ほどのあさつゆと同じ肥料で栽培されていているので、
ここのやぶきたは香りが抜群に良く、
甘いこくがあるのが特徴的です。さらに熟成させると
さらに風味が際立つお茶です
【本日のおいしすぎる話】
お茶の仕上げ
それぞれの生産者さんが作った同じ茶葉を使っても
お茶屋さんの仕上げでお茶の味が決まります
白玄堂の場合は、
農家さんが作ったお茶で、茎と葉が全部入っています。
それぞれに旨味がありますが、
水分含有量が異なるため、茎を取り除きます。
茎を取り除く機械に投入します。
機械のスイッチ
茎を取り除き、火入れを行った新茶です
旨味のある茎をあえて残すこともありますが、
機械で取れなかった雑味を生む浮葉や大柄な茎を一つ一つ手作業で取り除きます。
そして、仕上げたお茶を一つ一つこれもまた
丁寧に手作業で袋詰めにして皆さんの手元に届く形になります。
【白尾さんのお店情報】
~宮崎茶セレクトショップ 白玄堂~
住所:宮崎市花ヶ島町立毛1053-8
電話:0985-23-5471
営業時間:11時~18時
店休日:不定休