タイトル
「世界の果ての通学路」
プロローグ
ジャクソンは、サムブル族の少年。
まだ見たこともない飛行機のパイロットになって
世界を見るのが夢です。
ケニアでは毎年、4~5人の子どもが象の襲撃に遭い
犠牲となっていて、妹と通学する彼にとっても
野生動物は恐るべき存在です。
両親は幼いふたりが無事に学校に通えるよう
お祈りを欠かしません。
続いてアンデス山脈の羊飼いの息子として生まれた
カルロス。
6歳から馬に乗って、学校に通っています。
妹と学校に通うカルロスは、地元に貢献する為に
獣医を目指しているのです。
また、モロッコのアトラス山脈で生まれた
ベルベル人のザヒラ。
家族の中で、初めて学校に行く世代です。
字が読めない祖母や両親は、医師を目指す彼女を
応援しています。
毎週月曜日の朝、夜明けに起床して
友達と3人で、22キロの道を歩き続け
全寮制の学校で学び
金曜日の夕方、同じ道を帰宅しています。
最後に、インドの漁村に未熟児で生まれたサミュエル。
彼は足に障害があり、歩行が不可能なため
二人の弟が壊れかけの車椅子に乗せて引っ張るのです。
3人の毎朝はトラブル続きですが
それを笑い飛ばす絆があります。
そんなサミュエルの夢は
同じような障害を持つ子どもを助けるために
医師になることです・・・。