タイトル
「KANO-カノ- 1931海の向こうの甲子園」
プロローグ
日本統治時代の台湾。
かつて、野球の名門校を監督として率いた近藤は
台湾南部の学校で、簿記を教えていました。
また、地元の嘉義(かぎ)農林学校野球部の指導を
頼まれていましたが、過去のある出来事から
頑なに拒否していました。
しかしある日、野球部の練習を目にした近藤は
おさえていた野球への情熱が湧き出し、監督を引き受けます。
彼は「甲子園出場」を目標にし
台湾でも、多くのチームが“日本人”で構成されていた時代に
「打撃力のある“台湾人”」「俊足の“台湾原住民”」
「守備に優れている“日本人”」と、選手を分け隔てなく
独自の方法で特訓しました。
また、自分の生活を切り詰めてまで、選手達の面倒を見る近藤を
妻も、あきらめ顔で応援するのでした。
一方、選手たちの中には、淡い恋に破れ
野球にひたすら打ち込むもの。
夢半ばにして去る、卒業生。
厳しい生活の中で野球を続けることを悩むもの・・・。
様々な想いを胸に、チームは結束するのでした。
その後、厳しい練習に耐え、ついに甲子園への切符を掴みます。
選手たちは、台湾代表として、日本の地で甲子園の土をふみ
試合にのぞむのです・・・。