タイトル
「日本のいちばん長い日」
プロローグ
1945年4月 太平洋戦争が終焉に向かって激化する中
次の首相に鈴木貫太郎(かんたろう)氏が任命されます。
鈴木氏は77歳という年齢を理由に固辞しますが
「頼むから、どうか気持ちを曲げて承知してもらいたい」
という天皇の頼みを断る事はできませんでした。
一方、陸軍の畑中健二少佐ら
青年将校達は、尊敬する阿南(あなみ)陸軍大将の
入閣の報せに「これで本土決戦の作戦計画に弾みがつく」と
沸き立ちます。
そして7月27日、連合国がポツダム宣言を発表。
降伏か、本土決戦か、連日連夜閣議が開かれますが
議論は紛糾します。
日本の沈黙に、アメリカは8月6日広島に、
8月9日長崎に、原爆を投下。
8月14日に御前会議(ごぜんかいぎ)が開かれ、
閣僚たちは天皇の聖断のもと”降伏”を決定します。
ですが、終戦に反対し本土決戦を主張する
若手将校たちはクーデターを計画。
宮城(きゅうじょう・現在の皇居)やラジオ局の占拠へと
動き始めます。
終戦を知らせる天皇の玉音(ぎょくおん)放送が
国民に届く8月15日の正午まで、
さまざまな事件や人々の葛藤が渦巻く
”日本のいちばん長い日”に
秒刻みで変わっていった、日本の運命とは・・・?