アーティスト
「WANIMA」
曲名
「TRACE」
2014年10月に、PIZZA OF DEATHがレーベルとして初めてマネジメント契約をし、
1stミニアルバム『Can Not Behaved!!』をリリースしたWANIMA。
これまでも、ライヴを見た約3割ものキッズがデモを購入していくなど、
ライヴハウスで話題を呼んでいた存在ではあったが、
1stミニアルバムを機に、その名と音は急速に広まり始めた。
メロディアスなリフから懐かしい匂いがぷんぷんする、彼らの土壌が表れた仕上がりだ。
様々な感情や欲望を呼び覚ます、バラエティに富んだ収録曲。
しかし、その中で共通点がひとつだけある。それは、熱いこと。
ライヴが熱い、というだけではなく、詞曲が熱い、というのは、
若手の中では貴重だと思う。
もちろん、フレッシュな勢いや柔軟なミクスチャー感覚などに、
若手らしさは表れている。それに加えて温度が高いからこそ、
伝染が早い上に幅広い人に受け入れられるのではないだろうか。
人間の根本にある色情や郷愁、そして音楽を聴く時に欲している、
背中を押してくれるようなメッセージ。
WANIMAの楽曲には、それらが備わっている。
メロディに生き様が溢れてしまうほどに、
故郷の熊本から決意を持って上京してきた松本健太(Vo&B)、
その想いに寄り添ってきた、幼馴染の西田光真(G)、
後から仲間として加わった藤原弘樹(Dr)……
この3人が生み出す、
3ピースらしいシンプルなアンサンブルから繰り出される人間臭い物語に、
ますます惹き付けられて止まない。