タイトル
「ヴィンセントが教えてくれたこと」
プロローグ
アルコールとギャンブルに溺れる
ちょい悪オヤジのヴィンセントは、ひょんなことから
お隣に引っ越して来たいじめられっ子、
オリバーの面倒を見ることになります。
小学生相手に容赦なく毒舌を連発し、行きつけのバーや
競馬場にも連れ歩き、ヴィンセントはオリバーに注文の仕方や
いじめっ子の鼻のへし折り方など、一見ろくでもないことを
教え込んでいきます。
最初は最悪だと思っていたオリバーですが、
ある日ヴィンセントが介護施設に立ち寄り、
認知症の妻に愛おしげに接する様子を目の当たりにします。
そして気難しい老人と気弱な少年の間にはいつしか
奇妙な友情が芽生え、2人のささやかな冒険の日々が
始まったのです―。